看板と効果の違うのれんを製作するポイント

のれんは店舗にとって様々な意味を持つものです。
店の中を少し見えにくくすることで外との仕切りを
作る反面、お客を迎え入れるような顔を表現することに
なり、非常に入りやすい雰囲気を与えるものです。

店内にいる客からは外から見えにくいという安心感を
与えることから、のれんを利用することはお店にとって
良い効果をもたらす面が非常に大きいものです。

のれんの形も非常に重要になってきます。

のれんを製作する際には、そこにどのような文字を
印刷するかで全く印象が変わってくるものです。

通常は店の名前を入れることが多いものですが、
看板とは異なる表現をすることが一般的になっています。

のれんを製作する際に知っておきたいこととして、

一般的な文字の入れ方が有ります。
通常はお店ののれんは、左隅にお店の名前を、
中央には何を扱っているかを示す文字を入れるのが
一般的です。
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お客は文字をみて何を売っているかを
知ることになるので、この文字を
入れることで、より目的の店に
入りやすくなるものなのです。

看板が店の名前を宣伝するために
その店の名前を中央に大きく記載して
製作するのとは全く逆の発想です。

またのれんの素材にもこだわりたいところです。

又、のれんを製作する際に注意しなければいけないのが
その布地の色です。

一般的には食べ物屋であれば白、服飾店であれば
紺色というふうに基準が決まっています。

この色の基準は必ずしも守らなければいけないものでは
ありませんが、白は清潔なイメージを表し、紺は
落ち着いたイメージを表すことからお客が入りやすく
分かりやすいというメリットがあります。

飲食店

 

品格・高貴を連想させる「のれんの色」の考え方

昔から職種によって、のれんの色が決められていました。

でも現在はそのようなルールはすでに忘れられています。

赤系は人間の本能を刺激するため、飲食店の看板がわりにのれんの色を赤にしているところが多くあります。
黄色は注意を促す色ですので、物産展や展示会などで人の注意を惹くために黄色ののれんを掲げます。
赤と黄色を足すとオレンジになりますので、オレンジ色にすると、赤と黄の両方の意味を併せ持つような、明るい雰囲気のお店ができあがります。昔は柿色ののれんは、遊女の中でも上位となる大夫が出入りする店という意味があり、花街で品格を表す色として認識されていました。

緑色は植物を連想させるため、人を癒やし落ち着かせる効果があります。和菓子屋さんや和風の小料理屋さんではこの色ののれんを多く見かけます。

青系は海のイメージですので、海鮮物を扱うお店やお寿司屋さんでよく使われます。涼しさをもたらす色でもありますので、一般の家庭の浴室付近にかけると快適になります。

歴史的にみるとのれんの色は

藍色は藍の香りが虫除けになるため、呉服店などでよく使われる色です。
紫色は昔、皇族の色でしたので、皇族以外は使用できない色とされていました。

高貴という意味がありますので、今では役者に贈る楽屋のれんやお祝いごとなどの際の記念品に使われることが多くなっています。
また白色ののれんは、菓子屋や薬屋を表すものとして使われていました。
白い砂糖が高級品だった頃には、砂糖と同じくらいの品格を出すために白いのれんが製作されていました。

色によって連想するイメージがあり、昔から意味のあったことを知っておくと、現在、のれんを製作したり関わる際に役に立ちます。昔から根付いているのれんの色の意味を理解し、オリジナルで製作すると多くの人達に評判が良くなります。